作品紹介
オンデマンド印刷をご利用いただいたお客さまの作品をご紹介させていただきます。
作品情報

はじめに
今回ご紹介させていただくのは、新書サイズの作品です。

黄色い背景に、シンプルなタイトルデザイン。
表紙は黄色、白、黒の3色で構成され、スタイリッシュな作品に仕上がっています。
こちらは「どこから見ても黄色の本にしたい」という思いから、装丁をデザインされたそうです。
表紙や小口、遊び紙や本文など、黄色要素満載の本作。
作者様の色に対する思いが伝わってきますね。
ここがポイント!
小口染め
明るく優しい黄色が小口を彩ります。


小口染めをすることで、より作品の印象が引き立ちますね。
また、表紙と同系色の色を選択することで、全体がまとまり、統一感のある仕上がりに。
断ち切りに文字やイラストがかかっていないため、三方が綺麗に染まっています。
表紙と遊び紙
表紙をめくると現れるのは、「ファンタス_ヒマワリ_200K」の加工面と「クロマティコ_レモン_59K」の遊び紙。
※遊び紙は巻頭と巻末、どちらもクロマティコ_レモンの用紙をご使用いただいています。


こちらは、表紙よりもインパクトの強いイエローが見えるような装丁をイメージされたとのこと。
表1-4は爽やかな印象の黄色に対し、表2-3と遊び紙は温かみのある黄色で表現されています。
表紙をめくると現れる、元気いっぱいの黄色。
なんだかパワーを感じますね。
ファンタスの光沢や、クロマティコの透け感も、作品に程よいアクセントを加えています。
作品について
目次のページに注目してみると、あることに気がつきます。

「卵色」「カドミウムイエロー」「ジョン・ブリアン」「黄金色」。
なんと本の章タイトルが全て黄色系統の色の名前になっています。
作者様のこだわりが伝わってきますね。
また、本文用紙には「淡クリームキンマリ_90K」を使用。
本文がやわらかな黄色になるように、こちらの用紙を選択されたそうです。
淡いクリーム色が、あたたかみのある印象を与えてくれますね。
作品のイメージにもぴったりです。
色について
章のタイトルが全て黄色系統の色の名前になっていることから、
作者様は、表紙・小口・遊び紙・本文、それぞれがニュアンスの異なる黄色になるように意識されたそうです。

同じ黄色でも、用紙や加工の組み合わせで表情豊かな仕上がりに。
色のバランスを考えた構成が素晴らしいですね。
シンプルなデザインながらも存在感のある1冊。
カラーテーマに沿った装丁がとても魅力的だと感じました。
本日はがらさまの作品「思い出はいつも黄金の色をして」をご紹介させていただきました。