作品紹介
オンデマンド印刷をご利用いただいたお客さまの作品をご紹介させていただきます。

はじめに
今回ご紹介させていただくのは、A6サイズの作品です。

表紙を彩る爽やかな水色。
まるで水中にいるかのような、美しい装丁が目を引きます。
清涼感のある色合いがとても心地良いですね。
ドットやストライプ柄など、ポップな要素が加わることで明るく華やかな印象に。
用紙と加工の組み合わせも素晴らしく、手に取り眺めていたくなるような、そんな1冊となっています。
夜の海が物語の舞台となっている本作。
表1-4側では昼の海を、表2-3側では夜の海を表現されたそうです。
昼から夜へ、表紙をめくると現れる世界。
素敵な仕上がりを、ぜひご覧ください。
ここがポイント!
空押し加工
昼の海がテーマとなっている表1-4のデザイン。
表1側には空押し加工が施されています。

表紙に溶け込む美しい凹凸。
空押し部分は、タイトルの「星のきらめき」や星の絵柄など、主に夜に見える要素を意識してデザインされたとのこと。
見えるけど、見えない。触れるとわかる、そんな繊細な仕上がりが魅力的です。
小口染め
作品には小口染めが施されています。


三方を彩る鮮やかな青。
物語のテーマでもある”海”のイメージにぴったりですね。
表紙に合った色合いで、全体がきれいにまとまっています。
表紙をめくると…
表表紙をめくると現れるのは「ファンタス_ブラック_200K」の加工面と「ミランダ_あい_100K ※ラメ面外側」の遊び紙。(画像クリックで拡大)
※遊び紙は巻頭のみご使用いただいております。
こちらはファンタスの加工面で夜の海を表現されたそうです。
漆黒の中に浮かび上がる、星やクラゲのイラスト。表1側の空押しを活かした表現が見事ですね。
穏やかな夜の海が美しく表現されています。
また、「ミランダ_あい_100K」の遊び紙で星空を表現。
夜の海と星空の幻想的な組み合わせが、物語の入り口を彩ります。
本作は、同じ海でも昼夜で見えるものが違うことや、
闇の中でも触れられること・感じられるものを意識してデザインされたそうです。
空押し加工を選択されたのも、表表紙ではあえて見えにくく、表紙をめくると目立つように。
昼の海と夜の海。加工の特徴を捉えた表現が素晴らしいですね。
アイデア溢れるデザインに感動いたしました。
本日は寿瀬さまの作品「海のいろ、星のきらめき」をご紹介させていただきました。